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           メール・マガジン

      「FNサービス 問題解決おたすけマン」

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    ★第117号       ’01−11−30★

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     That's show-business!

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●シーズン・オフの

 

プロ野球は人事異動ゲーム。 大リーグ行きも選択肢に加わり、無理と

思われる人まで<希望>する。 何を願うもその人の自由。 叶う保証

は無くとも、試す価値は常にある。

 

それが幸い、、となるとその分、コチラのプロ野球、間違いなく魅力が

低下する。 <大リーグのファーム>化、ですな。 野球番組に無縁の

私も、イチローは見逃さないようにしたし、ワールド・シリーズについ

興奮したり。 さすがですなあ、アチラのは、、 

 

  第一、やかましい<応援>が無い。 学生野球や都市対抗は一種の

  お祭りだから仕方ないとしても、<本職>のは息詰まる(と騒音は

  出せないはず。 そんな)勝負こそ<あるべき姿>、、

 

とか言いながら実は、コチラを出て行った選手(選ばれた人、には違い

ないが、 player プレイするという楽しい気分を伝えない日本語ですな。

直訳<競技者>じゃ硬すぎるし、、)が活躍する場面にだけ関心がある。

 

彼らはコチラにいた時以上に機能を発揮している、、 そこが面白い。

 

 

アチラへ行ったら技量が上がった、、 わけではあるまい。 発揮され

たのは<前から持っていた能力>。 発揮しなければ即アウトだから、、

 

かも知れないが、普通そういうのは長続きしにくい。 シーズン通じて

持続できたことから、能力を発揮しやすくする条件がアチラにはあった、

と推定されます。 逆に、コチラにいた時は、その力をフルに発揮して

いなかった、いや、発揮させてもらえなかった、、? あるいは

 

<和>優先で、発揮はほどほどにしなくてはならなかった? まさか!

それで満足していた人なら、楽などさせないアチラへわざわざ行くはず

が無い。 行ったのは、能力を発揮したい、そうさせてくれると信じて、

たとえリスクはあろうとも、、 でしょうな。  たとえばメッツ新庄。

 

収入減を顧みずアチラを選び、当初は珍発言連発で前途を危ぶまれたが、

シーズンに入るや溌剌とプレー。 途中のケガも乗り切って、ついには

監督選出ベスト・ナインにも加えられたのだから立派でした。 数試合

 

ではあったけれど、<大リーグの4番>とはスゴイ。 たまたまほかに

いなかった、などあるにせよ、それなりに見込まれたことも間違いない。

<7倍!>の来期契約がその証拠。 おめでとう。

 

コチラでの彼が IS なら、アチラでの彼は IS NOT 。 <違い>は何?

要約して、もちろん、環境。 それを得たくて危険を冒し、正解でした。

前号の渡部教授説、「機能させるようになることは、、 自己の可能性

の実現なのであり、、 生き甲斐なのである」の実例、と言えますね。

 

その<環境の違い>の最たるところは?  <異質>を拒まないこと。

 

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●反感を買うだろうと懸念

 

されたイチローの<サムライ風>は、今やアチラの野球少年たちも真似

て喜んでいる。 受け容れたどころか、MVPの栄誉まで授けてくれる

とは、やはりアチラは<異質>に寛大でした。

 

逆に、異質の存在を許したがらない我が風土に飛び込んで来た外人選手、

伸び伸びと機能を発揮させてはもらえず、従って生き甲斐を感じにくい。

当然、あまり長くは居着かない、、 けれども

 

時には、同質化を強いるコーチが、ついでに基礎を鍛え直す役を果たす

こともあるようで。 現に、アチラへ帰ってから活躍している人、結構

います。  こりゃますます<大リーグのファーム>だな、、

 

 

これは、<即戦力>人材の活用では<異質>に対する寛大さが大切、と

いう教訓ですね。 しかし知る限り、寛大な<上>は滅多にいません。

 

たいていは実力、度量、勇気などが不十分な割に、利己的願望のみ熱烈。

いかに口先でキレイゴトを並べようとも、ココロは現状維持。

 

自分を超える(恐れのある)者は採らないし、採った者には盲従を強い、

逸脱を許さない。 その頑迷さはいわば<慣性>、自己革新したくない

がために周囲の変化を敢えて無視する。 今まで通りで何が悪い? の

 

フテクサレ。 それを<保守>と呼ぶなら、政治、行政、教育、みんな

<保守>的ですね、この国は。 それらに比べ、企業社会は優勝劣敗が

明らかなのでやむなく相当に変革しつつあると信じたいが、未だ皮相的。

トップたちがそのまま、ではねえ。 切るなら<上>から、が順序だぜ。

 

そんな<実力者>たちが形成して来た<人間を幸福にしない日本という

システム>。 ウォルフレンのその本は、日本の諸制度、特に官僚独裁

主義の弊害を的確に指摘したものでした。 しかし、

 

小泉首相の奮闘で少しは変わるかと期待されるこの<システム>、時代

が求める能力を備えた者に、それを発揮する機会を容易には与えません。

即ち<機能快>を生じさせないシステム、<機能快>が得にくい国。

 

<失われた10年>が15年にもなりかねない一方で、グローバル化は

進み、遙かだった<海外>が<国内>より手近、の感。 能力ある者は

機会を掴み、軽々と出て行く。 新庄もイチローも、、

 

でも、職業が職業だからなあ、、  野球選手と違って、企業戦士には

まず言語能力が必要です。  我が国の英語教育がスコブル貧困なのは、

有能な人材の国外逃亡を防ぐための政府の陰謀だった、、 かな?!

 

*   *

 

定年退職した人が、振り返って嘆きました。 「サラリーマン人生には、

ガマンだけ、ほかに何も無かった、、」。 機能発揮が封じられた人生、、

 

それと似てはいながら非なる人生、をCATVの Discovery Channel

で観ましたよ。 本家ユニバーサル・スタジオの裏方ドキュメント。

 

登場する一人はゴミ箱を整理して回るメキシコ系のオッサン。 ご面相

はパッとしないが、キビキビした身のこなしが特徴的。 問いかければ

上機嫌、「ショウ・ビジネスだからね!」。

 

<縁の下の力持ち>無しの商売は無い。 ここをここらしくしているの

はオレ! の自負で昂然。 スカウトされる日を夢見てもいるが、やや

気の遠くなる話です。 しかし彼のようなキャラクターが必要になった

場合、スカウトの目が彼の発するオーラに惹かれずにはいないでしょう。

 

実はスタジオの案内役でもあるマネージャー自身、そこでの経歴を掃除

係として始めた由。 場内巡視中もゴミは見逃がさず、手際よく始末し

ながら、「先輩に教えられたよ。 これがショウ・ビジネス、とね」。

 

あ、ここの伝統なんだ! 機能快を満たすには、まず自分の満たしたい

機能が何か、次にそれが満たせるのはどこか、を知り、良き伝統の周辺

に何とか(多少の自己暗示をも用いて)へばり付かねば、、、

 

*   *   *

 

野球選手なら、どこにどうへばり付くべきか、分かりやすい。 しかし

ビジネスの世界では、自分の特性が何かすらも分かりにくいし、それが

分かっても容易には示せない。 たとえ示せても、その組織では

 

その機能が必要とされていないとか、実は必要なのに<上>が気付いて

いない、こともある。 勇敢に申し出ても、その職務を授けてもらえる

とは限らないし、幸い任されて機能を発揮したとしても、適切には評価

されなかったりする。  ああ、Too many rivers to cross !

 

悶々と過ごす人が多いのは当然です。 その気分は、前号の渡部教授説、

 

「、、目に見えない手によって押えられているような感じだった、と

 いうところに注目して欲しい。 自己実現を阻まれるということは、

 それだけの圧迫感を魂に与えるものなのである」

 

即ち「ガマンだけ」人生。 うーむ、ままならぬ、、、

 

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どこで、どんな人生を築くか、はその人の選択です。 これデモいいや、

それシカなかった、のデモシカで「ガマンだけ」人生にするのも一つ。

 

しかし、機能快なき持ち腐れ人生に終わるのは残念。 発揮の場を求め

続けるのも一つです。 そのDAで自分の MUST、WANT を描く際、機能

発揮の give 項目に大きな重みを付けるのがコツ。 同時に、

 

機能発揮にも段階がある、と知っていることも必要。 望みはいきなり

叶うとは限りませんが、DAで切り分けて吟味すれば、一見イヤなこと

が実は必要なこと、ガマンすべきことでなく<まさにすべき>ことなの

だ、と理解しやすくなります。 文字通り<割り切る>わけ。

 

あとは心を入れて上機嫌で取り組むのみ。  That's show-business!

 

    Rational Process は<ガマン人生>脱却のツール!

 

                          ■竹島元一■

     ■今週の<私の写真集から>は、 ★センス★

 

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